6/12日曜日 横浜中華街 ‘華都飯店’ イベント報告 「音楽は国籍を超えて~Unplugged, Undefined, Undocumented~」

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 イベント事後報告と無国籍ネットワーク・ユースメンバーの感想

当団体の創設者である陳天璽教授、1985年の国籍法改正がきっかけで無国籍となったBamboo Drummer ロバートさん、Vocals and guitar 源次郎さんを迎え、トーク&ミュージックライブのイベントを開催しました。来場者の皆様と共に国籍の法整備や実例、どうしたら日本がもっと生きやすい社会になるのかを考えさせていただきました。国籍は自分が何人であるかという所属を表すと同時に、自分は何人だここの国民だとアイデンティティを持っている、と名乗ることは自由なのではないかという声がありました。無国籍という事実に日本は比較的不寛容であり、周りの柔軟な理解や差別・偏見を無くすことは非常に重要です。これからもユースは無国籍について学び、発信し続けることを軸に活動していきたいと考えています!

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参加したメンバーの感想:

恥ずかしながら、私は無国籍ネットワークユースに入会するまで無国籍について何も知りませんでした。今回のイベントに参加させていただいて学んだことは、まずは知ろうとすることが大切だということです。教授とロバートさんの対談の中でもお話しされていましたが、現在の日本の教育では、無国籍についてはおろか、国籍についても学ぶ機会がなかなかありません。私自身ユースに参加しなければ、無国籍について何も知らずに生活していたと思います。今回イベントに参加させていただいたことで、様々なバックグラウンドを持つ方のお話を聞かせていただくことができました。そして、国籍とは何か、アイデンティティとは何か、日本の社会的制度、とりわけ国籍法111項について、自分の中に問題意識が生まれるのを感じました。これからはこの問題意識を自分だけのものにするのではなく、ユースでの活動を通して、世代を超えて、皆で考える問題にしていきたいと思います。素敵なイベントに参加させていただき、ありがとうございました。(早稲田大学 法学部1) 

今回のイベントで、改めて「国籍」という概念が、グローバル化の進んだ現代に生きる私たちに与える影響の大きさを感じました。これまで私たちが向き合ってきた「無国籍」に関する問題や、日本が多重国籍を認めないことに起因する国籍喪失の問題など、「国籍」は1つの切り口からでは語れない、複雑な課題を包含しているという印象を受けました。そして、ロバートさんはじめ「国籍」によって大きな課題に直面した方のエピソードには、衝撃、そして疑問を感じました。一国の決める国籍制度によって、いまや国際人である個人が不利益を受けるのはあってはならないことだと思います。制度の欠陥に対して声を上げていくことは勿論、このような問題が身近に起きていることを社会に発信していくことが、ユースの使命だと感じました。そして、ロバートさん、ゲンジロウさんの奏でる音楽が、「国籍」を超えて私たちのつながりを深めてくれるようで、とても幸せな時間でした。このようなイベントを今後もぜひ開催し続けていけたらと思います。(早稲田大学法学部2年・朝倉)


The event was truly inspiring, riveting and meaningful. Music of Mr. Robert and Genjiro were really energetic and brought out everyone’s joy and emotions. In addition, professors and guests are very open to share their own experience and struggles about statelessness. I was inspired by the fact that the countries in the European Union started accepting dual nationality as a way to prevent statelessness and as a human right. And any moves on the nationality law would cause significant impact to many individuals. This is something I never thought of as I grew up in Hong Kong, where dual nationality was factually allowed. Something we take for granted might not be the case for everyone around the world. It was a wonderful opportunity to raise awareness about the issue in Japan and I am so glad to be helpful in the event. (早稲田大学大学院アジア太平洋研究科1年・Tony)

 

ミュージックイベントでは、たくさんの方の経験を聞くことができました。そんな中でしみじみと思ったのは、国籍がないことで生活に多大な支障が出ることによってその人の本来持つべき権利が損なわれるばかりではなく、人格そのものが損なわれるのである。本来、日本と外国とを分けているのは、物理的な国境線よりは、国民の対国家への帰属感であり、価値体系の相違なのであろう。しかし、イベントで、国が勝手にあるいはミスによって国籍が剥奪されたり、もう日本国民ではないと一方的に宣言を受けたりする方の話を聞くと今後はそのような経験をされる方のないように、ユースとして今後もっと世間に無国籍についてのことを広めなくてはいけないと思いました。今回のイベントでは自分にとって本当に大切な経験であったし、たくさん貴重な話を聞かせていただきましたので、とても感謝してます!(早稲田大学法学部2年 棚村香)

 

 

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