国籍というのは、誰でも持っているもので、持っていて当たり前だと思っていませんか?
日常生活ではあまり気づくことはありませんが、国籍を持たずどの国にも国民と認められていない無国籍の人々が少なからずいます。世界に1500万人以上いるといわれており、日本にもいます。日本に生まれ育った私も無国籍でした。
無国籍になる理由はさまざまです。
国籍がないがゆえに、就職や結婚、医療保険などさまざまな問題を抱えています。
「無国籍ネットワーク」は無国籍の人たちがもっと暮らしやすくなるよう、相談窓口を設け関連団体との連携を模索し支援を行うほか、交流会(「すてねとカフェ」)や勉強会(「すてねとゼミ」)など各種イベントを開催するなど、無国籍の人たちの苦痛を和らげ笑顔を増やせるよう活動を行っています。
無国籍の人はもちろん、無国籍の人と友達になりたい人、無国籍問題に興味を持っている人など、ぜひご参加ください。
無国籍ネットワーク代表
陳 天璽(ちん・てんじ)
ダライ・ラマ法王からのメッセージ
2010年6月27日、無国籍ネットワーク代表の陳 天璽が、来日していたダライ・ラマ法王にお会いし「無国籍の先輩」として、無国籍ネットワークにメッセージをいただきました。
「広い心、広い視野を持ちなさい。国家の一員であることに執着するのではなく、自分を世界の一員、人類の一員と考えなさい。どこにいても公正な人、そして誠実な人であることを心がければ、多くの友、心が通じ合える人々を得ることができ、言葉や文化の壁は自ずと乗り越えられるはずです。」