無国籍者Q&A

Q 日本にも無国籍者がいるの?

A 日本にも無国籍者がいます。2010 年の外国人登録統計によれば、「無国籍」として1,234 人が登録されています。しかし、どこかの国籍があるとされていても、その国からは国民として扱われていないこともあるため、実際にはこの数字以上に無国籍の方がいるだろうと考えられています。
たとえば、日本で生まれた難民2世や、タイで生まれ日本に渡ってきたベトナム難民2世、中国出身の無国籍者などがいます。

Q 無国籍者は日本に住んではダメ?

A 在留資格のない無国籍者は、日本からの退去を強制されても行くところがありません。
無期限で長期間にわたり収容される危険性があります。在留資格がなければ、健康保険、年金、生活保護などの社会保障が受けられません。

新しい出入国管理政策によれば、在留資格のない無国籍者には何ら身分証が発行されないため、透明人間という扱いを受けかねません。

Q 無国籍の子どもたちはどうなるの?

A 非正規滞在の外国人の母親から生まれた子どもは、母親が摘発や強制送還をおそれて、どこにも出生届を出さないためにどこの国にも登録されず、無国籍状態に陥ることがあります。

どこにも登録されていない子どもは、健康保険に入ることができず、高額な医療費への恐れから受診が遅れ、健康を害する危険があります。

日本で生まれた無国籍の子どもたちは、アイデンティティーの問題に直面するおそれがあります。どこにも帰属できない、自分はナニジン?何者なのか?など、深い自問に悩み続けることも少なくありません。

無国籍者や無国籍に関するご質問は、お気軽にWeb相談フォームからお問い合わせください。

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